医療用のかつらの選び方

かつら(ウィッグ)は、人の頭部にかぶせて使用するもので、もともとの頭髪を補ったり別の髪型に見せたりすることを目的とした、人毛または人工的な髪のことです。かつらの歴史は長く、世界的にも日本でも、古代から用いられてきました。日本では頭を装飾する目的で蔓草(かづらぐさ)をかけることが行われており、花で作られたものを花蔓、珠で作られると玉蔓などと呼んできました。「かつら」という言葉はここから起こったとされています。

ファッションの一部として、髪形や髪の色を演出するかつらが発展する一方、少なくなった頭髪を補うためのものもさまざまに進化してきました。頭髪が少ないこと、それを他人に見られることは本人にとっては大きなストレスになる場合があり、その心理的負担を減らすためにも技術の進歩が応用されてきました。かつてかつらは「かぶる」ものであり、地毛ではないことが見た目で分かってしまうような状況も多くみられましたが、最近では頭皮と一体化する薄いかつらが作られるようになりました。使っていてもいかにもかぶっているという感じがせず、多くの人が手に入れやすくなっています。

こういったかつらは、かつては年齢などの理由で髪が少なくなることが多い男性のためのものが多かったわけですが、最近では髪のボリュームが少なくなった女性が使えるものも増えています。そして、病気の症状やその治療のために髪が少なくなった人のためのかつらも作られるようになっています。特に女性の場合、病気のために髪が減る・なくなるというのは精神的なダメージも大きいものです。ここでは、女性向けの医療用かつらについてお話しします。